通勤型車両 Vol.4
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Ver.8 2015.5.24

50000系 50000型
 30000系以来、8年ぶりとなる新設計車両・標準車両として2004(平成16)年11月に落成。製造メーカーも日立製作所へと移り、同社の鉄道車両シリーズ「A-train」を採用。アルミダブルスキン構造を持つ車体は、FSW技術により接合され美しい仕上がりとなるのが特徴です。東武鉄道では100系に続くアルミ車両となり、通勤型車両では初採用となりました。
 外観は、これまでの東武スタイルを覆す斬新なデザインとなり、カラーも新規設定のシャイニーオレンジを採用。戸袋部に着色するという関東では珍しいスタイルをとっています。同部分には車号表記が刷り込まれていますが、落成後に社章が追加され、ようやく東武の車両らしくなりました。30000系の実績を踏まえ、IGBT式VVVFインバータ制御に加え、東上線初のワンハンドル式の運転台となっています。車内はバリアフリー対策を余すところ無く採用し、座席の片持ち式化や、集中冷房化、UVカットガラスによる固定窓化など、東武初の試みが多く採り入れられています。しかしながらコストダウンを図る一方で、「東武らしい」妥協しない部分も多々あり、この辺りが他社の共通車両とは異なっています。2005(平成17)年3月のダイヤ改正よりデビューしました。(→「50000系 甲種輸送」「50000系デビュー!&リバイバル8000系撮影会」)
 なお第2編成は若干の設計変更が行われ、同時期に製作の50050型と同様の貫通扉付き前面デザインへ。また最近では、モケット交換(ブルー系)と共に座面の交換、床材の変更、側窓の一部開閉化も行われています。
 続く第3編成以降は、側窓が一段下降窓となり、これにより屋根上の非常換気装置が廃止されています。また座席のバケットシート化やモケット色の変更、ドア付近手すりの形状変更や開閉予告灯の設置など、マイナーチェンジを実施しています。
登場年 2004(平成16)年 主電動機 TM-03 165kw
制御方式 VVVFインバータ制御(IGBT) 編 成 5M5T
最高速度 120km/h 在籍数 9編成 90両
50000系 50050型
 50000型の衝撃的なデビューから1年後。早くも本線用に50050型が誕生しました。基本的には50000型と同様ですが、半蔵門線・田園都市線への直通対応化が図られています。
 特筆すべきは乗り入れ機器(ATC/S装置・IRアンテナ)を30000系より流用することで、これにより30000系は6+4編成というスタイルを生かし、地上運用へ復帰し5050系型淘汰する・・・東武お得意の図式が成り立っています。
 3次車となる51061Fより、側面窓の下降窓化、座席のバケットシート化やモケット色の変更、ドア付近手すりの形状変更や開閉予告灯の設置など、マイナーチェンジを実施。その後、従来編成についても、モケット交換と共に座面の交換、床材の変更、側窓の簡易開閉化(非常換気装置は撤去せず)も行われています。
(→「50050系 第2編成 搬入」「50050系 マイナーチェンジ車登場」「50050系 51064F甲種輸送」)
登場年 2005(平成17)年 主電動機 TM-03 165kw
制御方式 VVVFインバータ制御(IGBT) 編 成 5M5T
最高速度 120km/h 在籍数 18編成 180両
乗り入れ機器移設対応編成
新製時より取付 51051F 2006.3 新製時より取付 51061F 2009.1
31613F+31413F 51052F 2006.3 新製時より取付 51062F 2009.1
31611F+31411F 51053F 2006.5 31605F+31405F 51063F 2009.3
31614F+31414F 51054F 2006.6 31610F+31410F 51064F 2009.4
31601F+31401F 51055F 2006.7 31604F+31404F 51065F 2009.4
31612F+31412F 51056F 2006.5 新製時より取付 51066F 2009.7
31608F+31408F 51057F 2006.11 31603F+31403F 51067F 2009.8
31602F+31402F 51058F 2006.12 31615F+31415F 51068F 2009.9
31607F+31407F 51059F 2007.2
31603F+31403F 51060F 2007.3
50000系 50070型
 50050型の登場から2年。再び東上線へ新形式車50070型が登場しました。2008(平成20)年6月開業の地下鉄副都心線への乗り入れを考慮した車両で、同線でのワンマン運転に対応。基本的には他の形式と同様ですが、乗り入れ協定に基づいた、行先表示器のフルカラーLED化が特筆されます。なお、2008(平成20)年8月に増備された51075Fでは、側窓の簡易開閉化が行われています(構体完成後の設計変更のため、JR西日本で見られるような内折れ式)。続く51076Fからは50050型2次車と同様、側面窓の下降化などに加え、20050型(新製時)以来となる車内ドア上へのLCDモニターを設置されました。
登場年 2007(平成19)年 主電動機 TM-03 165kw
制御方式 VVVFインバータ制御(IGBT) 編 成 5M5T
最高速度 120km/h 在籍数 7編成 70両
50000系 50090型
 50000系シリーズの『特別版』とも言える車両です。副都心線乗り入れに伴うダイヤ改正に合わせ、夕刻、池袋からの定員着席サービスとしてライナー列車を運転。これに充当させるべく新製されたのが50090型です。関東では初となるL/Cカーを導入。これにより、昼間でも難なく普通運用を行えます。名称も公募により「TJライナー」に決定。東上線の新たな優等列車として華々しくデビューしました。(→「東上線「TJライナー」用 50090系 甲種輸送」「「新・東上線」〜50090系“TJライナー” デビュー」)
登場年 2008(平成20)年 主電動機 TM-03 165kw
制御方式 VVVFインバータ制御(IGBT) 編 成 5M5T
最高速度 120km/h 在籍数 6編成 60両
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