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1953(昭和28)年に登場した東武初の20m通勤形電車7800系の更新によって、1979(昭和54)年に誕生しました。先に更新の完了した3000系と同様、車体を新製し、台車や主電動機、制御器などは旧品を再利用しています。当時製作中だった8000系に準じた車体としながら、Mc-T-M-Tcという珍しい組成で、全車非冷房、大型パンタで誕生しました。ブレーキ装置も種車のままの、車体ブレーキ方式で他形式と併結ができず、1984(昭和59)年の冷房化工事の際、台車ブレーキ化など後期車に合わせて改造されました。 |
登場年 |
1979(昭和54)年 更新 |
編 成 |
1M1T 2M2T |
制御方式 |
電動カム軸式 |
製造数 |
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主電動機 |
HS-269またはTDK-544 142kw |
最高速度 |
105km/h |
引退日 |
2001(平成13)年3月 |
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保存車両 |
なし |
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続いて1980(昭和55)年に改良版として登場したのが5050型です。組成もTc-M-M'-Tcとし、ブレーキもHSC方式へ改められます。また全車冷房装置を搭載し、側面には自動行先方向幕も設置。外見からは8000系と区別が付きにくくなりました。各線区にて使用されましたが、最終期には館林・新栃木検修区(当時)へ配置され、支線のローカル輸送に活躍していました。ちなみに東武では珍しいゾロ目となるモハ5555号がありました。
2006(平成18)年、館林地区ではワンマン運転専用車800型・850型や1800系通勤改造車の投入により撤退。一方、宇都宮線には50050型の導入により地上運用へまわった30000系が活躍の場を広げ、同年12月16日にはさよならイベントツアーを開催。31日をもって、大手私鉄唯一の吊り掛け式電車の活躍に幕を閉じました。 |
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1996(平成8年)より新栃木検修区(当時)に配置された5050型のうち、3070型に代わり日光線ローカル運用に就くため、一部の2両編成には、霜取り用のパンタグラフや散砂装置を追加装備。また暖房ヒーターも増強されています。遠く会津高原まで足を伸ばしていましたが、2001(平成13)年3月には運用を6050系へ譲りました。 |
登場年 |
1980(昭和55)年 更新 |
編 成 |
1M1T 2M2T |
制御方式 |
電動カム軸式 |
製造数 |
2連 |
12編成 |
24両 |
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4連 |
12編成 |
48両 |
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計72両 |
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主電動機 |
HS-269またはTDK-544 142kw |
最高速度 |
105km/h |
引退日 |
2006(平成18)年12月31日 |
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保存車両 |
なし |
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1984(昭和59)年に誕生した、7800系更新車の最終グループです。基本的には5050型と同様ですが、全車6両固定編成となりました。途中の5178Fからは、当時製作中だった10000型と部品の共通化が図られ、車内天井の冷風吹き出しグリルが10000系と同様になっています。
野田線を最後の活躍の場としますが、2004(平成16)年10月19日のダイヤ改正を前に、2日間に及ぶお別れイベントが行われ、豪快な吊り掛け音を沿線に残し、全車引退しました。(→「さよなら5070系」) |
登場年 |
1984(昭和59)年 |
編 成 |
3M3T |
制御方式 |
電動カム軸式 |
製造数 |
13編成 78両 |
主電動機 |
HS-269またはTDK-544 142kw |
引退日 |
2004(平成16)年10月18日 |
最高速度 |
105km/h |
保存車両 |
5183・5683号ほか(高崎市) |
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館林地区で使用されていた5050型の置き換えを目的として、2001(平成13)年に登場したのが1800系通勤車化改造車です。急行「りょうもう」運用撤退以降、長らく館林駅構内に留置されていましたが、誰も予想しない結果での運用復活となりました。活用に際し、モハ1840形とサハ1850形を外して杉戸工場(当時)へ入場。改造はアルナ車両の出張工事で行われ、塗色の変更の他、愛称表示部のLED化や標識灯の撤去、また車内では一部座席・デッキの撤去とともに吊革も新設されています。
佐野線・小泉線で運用されていましたが、8000系・800系ワンマン対応車の完成により、2006(平成18)年7月限りで運用から外れ、3編成とも館林駅構内へ再び留置されてました。翌年1月には渡瀬北留置線へ回送され、全車両が廃車・解体へ。ワンマン化までの橋渡し的存在でした。(→「さよなら1800系通勤改造車」) |
登場年 |
2001(平成13)年 改造 |
編 成 |
2M2T |
制御方式 |
自動加減速バーニヤ式カム軸式 |
製造数 |
3編成 12両 |
主電動機 |
TM-63 130kw |
引退日 |
2006(平成18)年7月 |
最高速度 |
110km/h |
保存車両 |
なし |
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1929(昭和4)年にクハニ29として誕生。その後M化、改番と続き、1965(昭和40)年から他の仲間と共に荷電として再スタート。その後の荷電廃止により、1983(昭和58)年からは西新井工場での入換車として活躍しました。 定期検査を杉戸工場が担当し、入出場の際は本線走行をして注目の的となっていましたが、1999(平成11)年の検査後に車籍を抹消。以来構内のみで入換機として使用されますが、2004(平成16)年、南栗橋車両工場の稼動に伴い用途不要へ。しばらく西新井工場内に留置されていましたが、まもなく工場内にて切断のうえ、北館林荷扱所(当時)の解体場へ運び込まれました。(→「さよならモニ1473号」「緊急取材!!モニ1471号発見!?」) |
登場年 |
1929(昭和4)年 |
略 歴 |
1929(昭4) |
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新製 クハニ29号 |
1938(昭13) |
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M化・両運転台化 |
1949(昭24) |
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改番(1400形1403号) |
1965(昭40) |
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荷電化(1473号) |
1983(昭58) |
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西工入換車へ |
2001(平13) |
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車籍抹消 |
2004(平16) |
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廃車・解体 |
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制御方式 |
カム軸制御 |
主電動機 |
HS-254 75kw |
自 重 |
38t |
最大寸法 |
16852×2714×4080 |
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ED5060形は、1960(昭和35)年から4次にわたって13両が製造された、東芝製の箱形標準電気機関車です。東武の場合、塗色はぶどう色を伝統的に採用しており、赤色のナンバープレートが良いアクセントとなり、重厚な風格あるスタイルを保っています。その後、一部の車両が重連総括制御への改造工事を受けています。
またED5080形は、葛生〜佐野間の砕石輸送のため、新東京国際空港公団の私有機として1970(昭和45)年に3両製造されました。当初から重連総括制御が可能で、輸送終了後は東武へ編入予定であったため、5060形と同一の性能となっています。その後、1978(昭和53)年には正式に東武へ譲渡されました。
貨物輸送の縮小により順次廃車(一部は三岐鉄道へ譲渡)が進み、最終的にED5063号機とED5081〜83号機の計4両となり、細々と石油輸送に就いていました。2003(平成15)年、貨物輸送の廃止に伴い、北館林荷扱所(当時)にて2日間におよぶさよならイベントが行われ、翌9月23日にタキ空車の返却輸送が最後の活躍となりました。なおED5067号機が保存、ED5081・5082号機が三岐鉄道へ譲渡されました。(→「電気機関車のいた頃」) |
登場年
製造数 |
ED5060形 |
1960(昭和35年) |
13両 |
ED5080形 |
1970(昭和45年) |
3両 |
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主電動機 |
MT-40B 142kw |
最大寸法 |
12000×2690×4055 |
制御方式 |
単位スイッチ制御 |
引退日 |
3両 |
自 重 |
45t |
保存車両 |
ED5067(宇都宮) 三岐鉄道(譲渡車) |
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1927(昭和2)年製のトムやトフを、杉戸工場(当時)にて改造して、1965(昭和40)年に誕生した東武独特の2軸緩急車です。当初は薄いグリーン塗色でひときわ目立つ存在でしたが、1986(昭和61)年以降、順次ぶどう色に塗り替えられました。旧国鉄でも緩急車の連結を省略する中、東武では活躍が続き、全国から注目を浴びていましたが、1997(平成9)年9月ついにその役目を終えました。現在、春日部市・杉戸町などに保存されています。 |
登場年 |
19665(昭和40)年 改造 |
製造所 |
東武鉄道 杉戸工場 |
自 重 |
8.5t |
製造数 |
42両 |
最大寸法 |
7830×2500×3626 |
引退日 |
1997(平成9)年9月27日 |
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保存車両 |
春日部市・杉戸町・宇都宮市 |
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