急行形車両
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Ver.9 2021.2.21

300系 350型
 1991(平成3)年7月21日にデビューした日光線急行用車両です。6050型使用であった快速急行に専用車を充当するため、200型のデビューで余剰となった1800系4編成を改造して、4両編成350型、6両編成300型、それぞれ2編成が誕生しました。改造に際して、座席の交換などアコモを改善。また発電・抑速ブレーキの追加、さらに6両編成である300型では、日光線の連続勾配に対応するため、中間のT車を電動車化し4M2Tとしています。
 2001(平成13)年からは「スノーパル」、2002(平成14)年から「尾瀬夜行」としても活躍する他、団体専用列車として伊勢崎線や野田線へも入線しています。
 2005(平成17)年3月、会津鉄道「AIZUマウントエクスプレス」の鬼怒川乗入れ開始に伴い、同2月限りでデビュー以来の直通急行「南会津」の運行が終了(関連ページ→「さよなら 急行「南会津」」)。さらに2006(平成18)年3月18日のダイヤ改正より、料金据え置きのまま「特急」へ格上げされました。しかし、週末やシーズン中の臨時特急がメインで、定期列車は350型使用の「しもつけ」、300型使用の浅草発春日部・南栗橋行「きりふり」(平日の月〜金曜運転)でした。現在は350型使用の「しもつけ」、土休日運転の「きりふり」のみ。
 2015年12月、300型を使用した浅草→運河までの直通特急を初運行。翌年も同様に運転され、結果的に500系リバティの『アーバンパークライナー』誕生へと繋がります。晩年は通勤ライナーに徹した300型は、その任を500系へと譲り、2017年4月16日の最終運行をもって、350型より一足早く引退。全車解体となりました。
 孤軍奮闘を続ける350型ですが、唯一の定期列車「しもつけ」が、2020(令和2)年4月24日を最後に運休。6月ダイヤ改正にてそのまま廃止となりました。現在では、土休日運行の「きりふり」のみ。

登場年 1991(平成3)年 編 成 2M2T
制御方式 自動加減速バーニヤ式カム軸式 在籍数
350型 4連 3編成 12両
最高速度 110km/h
主電動機 TM-63 130kw
6050系 6050型(61100番台・61200番台)
 野岩鉄道開業に備えて1986(昭和61)年に登場。当初は6000系の改造を計画していましたが、冷房化やトンネル対応など大改造が必要なことから、車体新製による更新となりました。特有のきめ細かい運用を実現するため、6000系と同様の2両固定編成とし、全22編成をわずか1年で更新完了。(なお、更新時の車両不足を補うため、別に2編成新製されています。更新終了後は野岩鉄道へ譲渡)その後、増発分などを含め7編成を追加新造。同じく、野岩・会津ともに1編成新造しています。運用はすべて共通運用で、管理も東武が行っており、野岩・会津編成は番台区分及び社章によって区別されています。なお2012(平成24)年10月27日デビューの634型「スカイツリートレイン」改造用として、完全新造車となる6177F・6178Fの2編成が供出されています。
 2017(平成29)年4月21日改正より、快速・区間快速列車を、500系“リバティ”により特急列車化。浅草までの乗り入れは無くなり、一部廃車も発生していますが、南栗橋以北で新設の急行列車などで活躍中。2019(令和1)年11月には、日光線開通90周年を記念して、6000系を模したリバイバルカラー編成が登場
登場年 1986(昭和61)年 在籍数
0番台 (東武) 21編成 42両
100番台 (野岩) 3編成 6両
200番台 (会津) 1編成 2両
50両
制御方式 自動加減速多段式カム軸式
最高速度 110km/h
主電動機 TM-63 130kw
編 成 1M1T
6050系
634型“スカイツリートレイン”
 東京スカイツリーへの誘客をメインに、沿線への観光輸送目的とした、東武版ジョイフルトレインです。6050系のうち完全新造車となる2編成(6177F/6178F)を、2012(平成24)年4月に総合車両製作所(旧・東急車輛製造)へ入場させ、展望窓の新設や側扉の移設、大型WCの設置など大掛かりな改造を実施。装い新たに634(ムサシ)型として、同年10月27日にデビューしました。
 特徴的な座席配置だけでなく、販売カウンターや前面展望席、サロン、カラオケ装置などを装備。様々な旅のスタイルに対応できる車両となっています。土休日を中心に多客臨として活躍中。
登場年 2012(平成24)年 改造 主電動機 TM-63 130kw
制御方式 自動加減速多段式カム軸式 編 成 1M1T
最高速度 110km/h 在籍数 2編成 4両
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